≪最初 <緑色の群れ |TOP| 300の魅力> 最新≫

図画の時間

テーマ:学舎のアルバム

誰にも見られないうちにグニャグニャに干からびた画用紙をガシガシ丸めてランドセルに放り込む。
ずーっと教室の後ろに貼り出していたんだから今更、見られないようにもあったものじゃないけれど。。。小学生のころ、図画が大嫌いでした。
それは、ヘタゆえのコンプレックス。当たり前なんだけど。。。
というよりも自分の頭にあるイメージと絵筆を通して再現される像の差に、ジレンマを感じているから全然先に進まない。

『上利別小学校』 足寄町

ゆがむ校舎

こういう言葉を言ったこと、もしくは聞いたことはありませんか?

『絵なんて描けないです。。。』が~んダウン

絵を描けない人などいるのだろうか?
得てしてその意味合いは「人に見せられるような絵」ということ。

学習のはじめ
絵も習字も「のびのび書こう」と教えられるけれど、表現の手段や観察力が関わるとその差ができてくる。

才能があるのか上手な子
努力してうまくなった子
下手だけど気にしない子
なんとなく苦手な子
自分の絵を見るのも辛い子

白壁のあるところ

まあ とにかく描いてみよう
君の絵は、誰にもマネできない君だけが描ける絵だ。
「スゴイ絵」とか「楽しい絵」とか「賑やかな絵」みたいに君だけの描き方ができればいいんじゃないかなぁ。。。
そんな君の絵を馬鹿にする奴が子どもなんだよ。カエル

そう教えてあげても その子は既に腕以上に目が肥えているのです。カエル

廊下

 


近くの街から隣町まで通じる道の途中にゆるやかにゆがんだ木造校舎が見える。
木造で学んだ経験の少ない世代だけれど、この外観はひと目で校舎とわかる。
脇に別棟で「学校の一部(音楽室?)」という感じのモルタル建ての教室のようなのがあって、道側の壁を抜いてスクールバスが入っていた。
奥の事務室にいた人に聞くと、やはりスクールバスなどの配車センターに使われているようだった。

「そう言われてみると教室っぽいよね…」

そう言う職員の人は、このあたりに住む人ではないので詳しくは分からないらしい。。。

「隣もこちらの管理ですか?」

「いや!鉄工所になってるから、そっち行って聞いてみてよ」

校舎正面

そういわれて行ってみると、なんだか静か。。。
平日なのに体育館風な建物のシャッターも下りている。
校舎の正面もなにやら車庫のようになっていてて、広い作業場もたぶん校庭だったんだろうなぁ。。。

軽トラックがブーンと入ってきて怪訝な顔で見られたけどそのまま通り過ぎてシャッターの前で止まった。

「あのーっこんにちはーっ」カエル

「はいっ?」

「あのですねーっ(中略)写真撮らせて下さいませんか?」カエル

「んーっ…また出るからその間までならいいよ」

ちょっと無愛想ながらOKはもらえた。
校舎の中を伺うと物置と化しているところや鋼材が床に並べられているところ。
その中でところどころに学校である痕跡を残している。

明るい教室

黒板・世界地図・掲示板など。。。
長い廊下は、雑然と物が置かれていながらもどこか殺風景に感じる。
その間をカメラ片手に何かを探して奥へ進む。

「あ…あった。。。」カエル

探していたわけじゃないけれど一番見たかったものに出会った。

 

時間割表上利別小学校が閉校になったとき児童数は70人。
全然、少なすぎる生徒数じゃなかった。
このとき、近隣の大誉地(およち)小学校も同時閉校になり、合併して新設の大誉地小学校が誕生したそうです。
その結果翌年に生徒数165人の中規模校になった。
まぁ合理化というものなんでしょう。
この学舎は昭和26年から一時期、西足寄町組合立上利別小学校と称された時期があったそうです。

児童の描いた作品数点は本人に返却されることもなく、この学舎に掲示し続けられている。ここを買い取った人が処分するのは自由だったろうけれど、あえて残されている。
それは、ここを管理している人自身がここの卒業生だからじゃないだろうか。。。

鋼材のある廊下

明治41年創立 昭和47年3月閉校

図画

人の大小が様々な絵。
小学校だけど学ランやらジャージの子や普段着の子が大勢。
小中学校の交流風景なのかな?
どこか緻密でマンガっぽいところもある。

でも、こんなに楽しそうな絵はめったに無い。カエル

習字ちょっと妙なのは小学校跡ということで来た学舎なのに
掲示された作品は中学生っぽいんですよ。明らかに。。。
昭和48年に上利別中学校と大誉地中学校が、やはり合併して新設中学校ができたことから小中併置校ではなかったのかな?
小学校が先に統合になり、後に中学校が統合になったとか。。。

ちょっと詳細不明です。カエル

コメント

プロフィール

ねこん

こんにちは 『ねこん』です。
『時の忘れ形見』を探してあちこちドライブしています。どうぞよろしく。

上士幌は心の埋蔵遺産がたくさんあります。
「幻の橋」や地球創生を思わせる温泉など…
ここでは、町のシンボルでもある『タウシュベツ橋梁』だけではなく、上士幌町のちょっとしたことを見つめていきます。 

忘れ形見紀行 ルイン・ドロップ

このブログの読者