水琴窟

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街の水琴窟

水琴窟(すいきんくつ)というのは、日本庭園の装飾の一つで、手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、その際に発せられる音を反響させる仕掛けで、手水鉢の排水を処理する機能をもつ。しかし、水琴窟の名のの由来は不明だそうだ。
その構造は、手水鉢の近くに設けられた地中の空洞の中に手水鉢の排水を落とし、その音が地上に聞こえるように施行されている。この時、排水は滴水化して落ちる。具体的な過程としては、縦穴を伝って流れ落ちた水が水滴となって空洞の底面に溜まった水に落ち、その時の音が縦穴を通して外部に漏れる。ちょうど鍾乳洞で滴が滴り落ちる様子を音で表現したイメージ。
多くの場合、空洞は瓶を逆さにして地中に埋めることによって作りだされる。
日本庭園は、このほかにも「獅子脅し」など音を利用して涼や風流を演出しています。

まだ、春は先なのに季節の移ろいを感じる路。
こんな街中で感じた季節の音は、どうやら水の流れる音のようだった。
マンホールの蓋の隙間や穴から雪解け水がしたたり落ちる音が響いている。
なんだか『水琴窟』のようだ。

本来、「涼」を感じさせる水の音に「温」を感じるのは
凍てつく冬が、水の流れも閉ざすほど静かに凍りついている印象があるから。

もうすぐ春の訪れです。


産業遺産

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転倒した選炭ポケット 

『北海道遺産』

北海道に関係する自然・文化・産業などの中から、次世代へ継承したいものとして北海道遺産構想推進協議会が選定した有形無形の財産群で、第1回選定分(2001年10月22日公表)と第2回選定分(2004年10月22日公表)を含めて現在52件が選定されている。
 
 
北海道遺産を活用することで、北海道民自身によって北海道に新たな活力を生み出す町おこし運動のことを『北海道遺産構想』と言う。北海道遺産構想推進協議会は北海道遺産構想を推進するために設置された民間主体の機関である。
 
この52の項目の中で上士幌町は、2005年6月に旧士幌線『第五音更川橋梁』
2005年9月に『タウシュベツ川橋梁』が選ばれている。
おや?タウシュベツは後なんだ。。。
 
十勝管内では、他に足寄町の『螺湾(らわん)ブキ』 と音更町などの『モール温泉』が選ばれた。
(北海道広域的に含まれるものは除く)
『遺産』というと『世界遺産』のイメージで遺跡とか史跡が選ばれていそうだけど、
『北海道遺産』は、町おこし的背景があるので文化とか景観、文化、食材なども入っている。
 
巨大選炭器の土台部 
 
北海道遺産のPRや北海道観光のポスターでタウシュベツ川橋梁の画像が使われることが多いので
なおさら史跡などがメインのような気がする。
『旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群』は、このリストの中でも『産業遺産』的なイメージがありますが、北海道遺産の中で産業遺跡は意外と少ない。
『空知の炭鉱関連施設と生活文化』の登録はありますが、北海道の開拓、そして基幹産業として発展した炭鉱遺産は、全体の数より登録は意外と少ない。
 
火薬庫だったらしい倉庫 
 
そういった部分は『近代化産業遺産』というのもあって
日本の経済産業省が認定している文化遺産の分類で、2007年11月30日に33件の「近代化産業遺産群」と575件の個々の認定遺産が公表している。
さらに2009年2月6日に近代化産業遺産群・続33として、新たに33件の「近代化産業遺産群」と540件の個々の認定遺産が公表されました。 
この『続33』の中にもタウシュベツ川橋梁が含まれている。
 
炭鉱軌道のトンネル跡 
 
それでも道東に大きな鉱床を持つ太平洋岸の炭鉱遺産群は、意外と存在が薄いようです。
北海道の産炭の歴史は古くて江戸時代後期には貿易船(蒸気船)への供給を目的としてサンプル採取の結果、白糠の石炭が良質とのことで昭和40年代まで開発・閉山を繰り返してきた。
今でも釧路コールマインが海底炭の採掘を続けている(このあたりの鉱床は海に向かって傾斜しているのだそうです)
 
基幹産業が農業である十勝に石炭採掘は無縁であるようですが、亜炭の採掘や釧路市音別町尺別と鉱床を同じくする浦幌町の浦幌炭鉱など産炭は、身近なところにありました。
太平洋岸には、そうした古い時代から新しいものまで、たくさんの『ヤマ』があって、その記憶も空の下で隠されることなく存在している。
でもそれらは巷の遺産とか遺構とかいったものにとらわれることなく、のんびりと余生を過ごすように日向ぼっこしているのです。
 
 ※画像は庶路炭鉱(白糠町)

暖かい氷 そして空模様

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トゲトゲの氷 

糠平湖の氷もすっかり厚くなった

そんなおり 山奥の方へひとり行って暖かい流れを見てきました
「暖かい」と言っても手を入れるとまだ刺すように詰めたい水

だけど温かみを感じるということもあるもので
なんだか春の予感です。

氷の隙間から見える小さな流れ
トゲトゲの鋭い氷の結晶
氷はこんな細い針みたいな結晶が重なりあって
やがて糠平湖の氷のように
上を車がブンブン走り回っても微動だにしない氷になるんだ

だけど その氷だって たった1本が回りに逆らえば強靭な氷などできるはずはない
それは人の世界にもいえることなのかもしれない
それが置かれた立場において良いかどうかは別として
小さな集まりが築き上げ 育ててきたものが
たった1本 矛先を間違えただけで
いとも簡単に崩れ落ちることもある

 一見 向きの違う個性的な繊維たちが 互いに重なり合うことで
無垢材に出せない集製材のような強靭さを作り出すこともできるのだと思うのです。

氷の繊維 それは自然の作り出すもの
でも 自然とて間違いは起こすものだと思う
ちょっと向きの違う氷の線だってできるんだ
それを自然は嘲りも叱咤もなく暖かく見守り 育てます
この氷も与えられた環境で力いっぱい生きていく

だからこの流れにも「暖かさ」を感じるのです。

 

風船の一個や二個飛んだくらいで空は汚れるものじゃなし
ましてや空は仕切りがあるものじゃなし
天気が荒れるのも空の顔 夜があるから朝も輝く 

そして 「かみしほろん」 も
いくつものバルーンを飛ばす空なのです
空に対しても寛容さは持つべきかも知れない
空に包まれるように 空を受け止めることもしていたい

 

問題に関して何か言ってみるのは好きではありませんが
「風船」の件に関して 最大限遠まわしに…ということで 

白ひげ

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白ひげ

 

『白ひげ』 と聞いて 『One piece』 を思い出す人は普通だよ。

“白ひげ”というとサンタクロースも思い浮かぶけど
えてして空想の白ひげは、常人離れしてるかもしれない。

冬の町をトボトボ歩いてたら 『白ひげ』 に会った 。
スゴイヒゲだ! でも無口です。

煙突の先から入った雪が溶けて、下の蓋のところから染み出して凍りついたようだ。
すっかり地に着いている。 
こんなにのばして どうするんだろう???

 

ここまでになると、かえって煙突の支えになってるようです。 

湖畔の白い一団

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ひとがた 

このまえ 糠平湖に行ったとき
タウシュベツ川橋梁をひと廻り撮ったあと
普段行くことのない湖畔沿いを歩いていたら
こっちを向いて立っている真っ白な一団がいた。

よーく見ると
トナカイのような ラクダのようなのもいた。

実際の状態。支流の上で逆さま

そのものの正体は 自然の造形
湖に命を注ぎ続ける小さな支流にかかる氷から垂れ下がった
人形(ひとがた)。

ここからは 氷が薄そうなので引き返した。

プロフィール

ねこん

こんにちは 『ねこん』です。
『時の忘れ形見』を探してあちこちドライブしています。どうぞよろしく。

上士幌は心の埋蔵遺産がたくさんあります。
「幻の橋」や地球創生を思わせる温泉など…
ここでは、町のシンボルでもある『タウシュベツ橋梁』だけではなく、上士幌町のちょっとしたことを見つめていきます。 

忘れ形見紀行 ルイン・ドロップ

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