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父のいた森

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白樺の森

上士幌町の糠平温泉街に至る手前に
『黒石平』という地域があります。
かつてここは、糠平ダム建設に関わる景気でひとつの街があったそうです。


赤い革張り風の表紙のアルバム
中は本当に小さな写真が黒い台紙にたくさん貼り付けられている。
まだ『写真』というものに大きな価値があって、今のように気軽にパシャパシャッという時代ではない。
当然、カメラを持っている人もそうそういたわけではないようです。

発電所大事に撮られた写真だから隙がないというか
妙に1枚1枚の構図が決まっていて、
映画館のウインドーにある映画のワンシーンを抜いたスチル写真のように思えた。

そんな中に
どこからどういう風に撮ったのかわからないけど
樹海の中で、作りかけの盆踊りのやぐらの柱みたいに組み上げた電柱の上の数人の青年が、樹の海の果てを見ながら歓喜をあげているような1枚があった。

どうやらそこが
黒石平(くろいしだいら)という場所。
電柱は、変電機を乗せる前のもので作業中の写真だという。
農家の兄弟の多い家で生まれた父は農家として独立する前に
ここのダム工事に従事していたそうだ。

バス停昭和28年電源開発計画に伴う糠平ダム工事の着工。
多くの人々が事業従事者としてここに来て、ひとつの街が形成されて糠平温泉も大いに潤っていたのだそうだ。
工夫の家族も移り住み、人も増えると街らしい様相になっていきましたが、それも工事完了までのこと。
かつて栄えた街は完成した発電所を残して跡形もなく消えてしまいました。

現在も『黒石平』のバス停は残り、バスダイヤにその名はあっても温泉街からもそこそこ距離のあるここで昇降する人は、ほとんどいないでしょう。

跡形もなく消えた街…
かつて街がここにあった痕跡は
雑木に埋もれた森の中
『小学校跡』の文字が刻まれた碑があるのみ
黒石平小学校─
昭和28年創立 同45年に18年間の校史に幕を下ろした。

街は、ずっとここにある
ただ、人がいなくなっただけ…


小学校の碑

【注意】この碑は木々に囲まれ、土地を知る人でないと確認は困難です。
深入りしての遭難および熊害の恐れもあり、注意を要します。
かつ、一帯は関係機関により管理されている場所でもあります。

タウシュベツの住人

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hashi

はじめまして 十勝人 『ねこん』です。
2009年 新年が明けてからの大雪でやっと冬らしい季節になりました。
今は『タウシュベツ橋梁』も雪景色の中なのでしょうね


この上士幌町のシンボルのひとつであるアーチ橋。
実は、初めてここを訪れたのは昨年のことで、地元人らしくないです。
初めて行ったのがGWも過ぎた平日だったんですが、何かの武器みたいな大きなレンズを付けたカメラを持った人が大勢いてビックリカエル

朝早かったのでそんなに人はいないと思ったんですけどね。。。
駐車場から橋までの木立のなかを進むとだんだん糠平湖が見えてくる。
なんだか、その向こう側がこっち側とは違うパラレルワールドのように思えます。

『あれ?』
早い時間なのに戻ってくる人も多いなぁ。。。

『どうですかー?』
脚立とカメラを持った人になんとなく聞いてみた。

『あーダメダメ!風があってさ!このところ毎日来てるけど、無風の日には滅多にあたらないよ』

『????』カエル

なんでも、無風で鏡のようになった湖に橋梁が写っているシーンを狙っているらしい。
糠平の資料館で見たことがある。
ホントに湖に写ってどっちが本当の橋か見分けが付かないほど綺麗な写真。

ねこんは、そういうのを狙っていたわけではないので橋に向かう。

『おーっ!これがタウシュベツ橋梁!』
コンクリートがポロポロと崩れかけてサクサクのウエハースにも見えるおいしそうな橋!
大きな玉石がゴロゴロする湖畔をやっと歩いて橋の近くまで行くと

タウシュベツ川沿いで死角になっていたところにわんさか人がいた。
すごいなぁーっ
川の向こう側の橋が真横に見えるらしいポイントの辺りにも大勢の人が三脚にカメラを据えているようだ。

『ヘタにウロウロするとジャマ者扱いだよな…』
思いつつ、自分も来た手前撮らないわけにはいかない。
それにしても大砲みたいなカメラが大挙しているところでコンデジってのも少し恥ずかしいな…カエル

タウシュベツの川辺を ゴロゴロする切り株の間を
ゲームのキャラクターみたいにウロウロしてきた。 


tree2切り株が湖畔に

月のクレーターみたいに点々としている

みーんな橋を見てる

映画館みたいに

そんな様子をタウシュベツの住人が見てたよ

『物好きだねぇ…』

とでも思ってるような表情



tree1

みられてたのは
こっちだ…








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プロフィール

ねこん

こんにちは 『ねこん』です。
『時の忘れ形見』を探してあちこちドライブしています。どうぞよろしく。

上士幌は心の埋蔵遺産がたくさんあります。
「幻の橋」や地球創生を思わせる温泉など…
ここでは、町のシンボルでもある『タウシュベツ橋梁』だけではなく、上士幌町のちょっとしたことを見つめていきます。 

忘れ形見紀行 ルイン・ドロップ

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