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細石刃に挑む

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最後の氷河期の終わる頃に私たちの祖先・マンモス・ハンターが発明した究極の狩猟具 「細石刃」
これまで2回制作しましたが何れも自己流、今回は北海道・白滝の旧石器人が開発したと云われる「湧別技法」でチャレンジ。

黒曜石原石
                    使用する石は約2kgの黒曜石


ちなみに「細石刃」とは、ひとつの原石から大量に連続的に作られたカミソリ状の石の刃。
その刃を角や木の柄に掘った溝に埋め込み、破損したら替え刃に交換し再利用できるカートリッジ方式の「植刃槍」と呼ばれる狩猟具。
2万年も前の人類がこのような発想で道具を作っていたことには驚きです。

そんな訳で・・・細石刃を「湧別技法」での再現に挑戦してみます。
どうなることやら・・・

まずは、原石から一撃で大型の剥片を取り出す。

成功しました♪

板状に剥離



次は、細石刃を連続的に剥離するための石核づくり、木の葉型尖頭器を分厚くした形の石器はエゾシカの角のハンマーで打ち欠いて形成します。
思いっきりガンガン叩くので結構ストレス解消の作業です。

成功しました♪

形成作業




ここからは未体験、木の葉型の石核に一撃を加えて、細石刃を取り出すための平面を作り出す剥離。
そんなことが出来るのかなぁ~ 疑心暗鬼だったけど・・・出来た!
上の剥がした部分をスポールと呼び、2回ほど剥がすようだけど1回で平面が確保できたので良しとしました。
この時の一撃はかなり緊張しました。

船型石核
                  下の船型の石器が細石刃を取り出す石核


この平面にエゾシカの角の押圧具で連続的に打ち剥がし、結果的28枚の「細石刃」を作ることが出来ました。

細石刃と石核の残骸



この日のために保管していた真っ直ぐなエゾシカの角、側面に2本の溝を彫り細石刃を微調整しながら慎重にはめ込んで、究極の狩猟具「植刃槍」が完成!

植刃槍


「湧別技法」・・・なんでこんなに面倒くさい工程が必要だったのか?
考古学者の分析を疑っていたのですが、実際にやってみて連続的に小さな刃を作り出すには極めて合理的な方法だと思い知りました。

それにしても、2万年前の過酷な環境を生きぬいた我が先輩たちの知恵と技術に大感動の北の石器人。

夏の夜・・・完成祝いに、シベリアからマンモスを追いかけて北海道に渡った祖先たちに
゛ 乾杯 ゛ です。





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かみしほろん

プロフィール

黒曜石の鏡に映る太陽

北の石器人

黒曜石(十勝石)の魅力にとりつかれ、原産地・上士幌町に移り住んで20数年・・・
日々、石にまみれて生きている1万年遅れの石器人です。

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