トイレの神様

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神奈川から友人二人が遊びに来たのでひと月遅れのGW、今回は最北端宗谷岬~道北をめぐることにした。

旅のメインは 幌延深地層研究センター
原発問題を考える上では必見と思いながらもなかなか行けずやっと実現した。

原発は 「トイレの無いマンション」 と揶揄されているが、北海道幌延町では、核のゴミを地層深くに埋めて最終処分するための研究が続けられている。

この施設、1980年初めに計画されたものの、横道、堀の歴代北海道知事、道議会が反対したため簡単には造れず、2000年になって 「北海道、幌延町、核燃機構」 の三者が 「幌延に放射性廃棄物を持ち込まず、将来も最終処分場としない」 との協定を結び研究施設としてやっと開設された因縁付きの施設。
それから7年かけて地下を掘りはじめ、現在地下350mまで掘り進んでいる。

ネットの情報で知る限り、人口2700人の過疎の町に落とされた交付金は年間1億3千万円~1億5千万円、作業員の宿泊や関連事業への波及効果は年間最高で10億円との話しもある。

北海道新聞(4月15日付)の一面トップに、幌延町商工会長が、放射線物質を持ち込まないとしたこの施設の約束をかなぐり捨て 「最終処分場誘致の期成会を立ち上げた」 ことが報道された。


この施設の中にある 「ゆめ地創館」 には、深地層から掘り出された鉱物や100万年前の海水、高濃度放射線廃棄物を閉じ込める 「ガラス固化体」 、それを入れるオーバーパックと呼ばれる金属容器、さらにそれを保護するための粘土の一種で作られた緩衝材などが展示されている。
が、しかし、それを10万年もの間 誰がどうやって管理するのか? については全くふれられていなかった。

ゆめ地創館展示室


およそ2時間ちかくの見学を終え、最後に見たのは立派なトイレだった。
なんと、可愛い 子供用の水洗トイレの便器 まで備え付けられていた。

子供たちに死の灰の処理を押し付けることへの後ろめたさからか・・・

小さくて可愛い便器が、ボクにはとても切なく思えた。

トイレ




「ゆめ地創館」 の地上50mの展望タワーから眼下に目をやれば、なだらかな高原でのんびりと草を食む牛たち、遠景にサロベツの原野、日本海にぼんやりと浮かぶ利尻島・・・


 もし「トイレの神様」 がいたなら、
「この地に核のゴミを持込んじゃダメよ」 と云うにちがいない

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かみしほろん

プロフィール

黒曜石の鏡に映る太陽

北の石器人

黒曜石(十勝石)の魅力にとりつかれ、原産地・上士幌町に移り住んで20数年・・・
日々、石にまみれて生きている1万年遅れの石器人です。

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