中秋の名月~ナイタイ高原~

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やっと完成した20作目の「黒曜石の鏡」 直径16.5㎝これまで制作した中では最大径となった。
この鏡のファースト・ライトは中秋の名月、月見はナイタイ高原牧場と決めていた。

天気予報はめずらしく当たり完璧な十五夜日和、仕事を終えてナイタイ高原牧場に向った。


凛とした空気の中、東の空に昇った月は美しく、しばし見とれてしまった。

中秋の名月


何枚か生十五夜のシャッターを切った後、黒曜石の鏡を月が映る位置に置いた。

完全に日が沈んだら真っ黒な鏡そのものが映らなくなってしまうので、かなりあせってセッティング。

なんとかファースト・ライト成功

黒曜石の鏡


ナイタイ高原牧場展望台の標高は800m、かなり強い風が吹いていて体感温度は8℃くらい・・・。

こんなに寒いのに、こんなことをやってるのはボクだけだろうと思ったら・・・もうひとりいた。
そう、ブログでいつも北の星空を紹介してくれる「別冊ぬかブロの りょうちゃん 」
     
       「月?」  「うん 月!」  と一言だけ言葉を交わし納得。


帰り道、落葉松林を照らす月もまた美しかった。

落葉松林の月

「月光」の余韻に、今宵も酔いしれる北の石器人・・・




嶋木遺跡発掘調査記念講演会

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昨夜、嶋木遺跡発掘調査記念として今回の調査の責任者 出穂雅実氏(首都大学東京准教授) を講師に講演会が行われた。
もちろんボクは胸ときめかせて参加した。


8月28日の現地調査説明会の時に出穂氏が、

   「今から2万年前、北海道が最も寒かった時代に、人はなぜこの地に移り住んだのか、
   ここでどんな発明をし、どんな暮らしをしていたのか? そのことを知る上でこの遺跡は
   貴重!」
 と調査の目的を話していた。

実はボク、 「ここでどんな発明をし・・・」 が妙に心に引っ掛かっていた。

2万年前の人がここでどんな暮らしをしていたのか?・・・だけじゃなく・・・
2万年前の人が「どんな発明」をしたのか?」となると尋常ではない。

しかも、すでに5回も調査しているのに、国際的なチームで6回目となると ただ事ではないような気がした。
                        ・
                        ・
                        ・
講演会の多くの時間は、
20万年前にアフリカ大陸で生まれた現代人の祖先が、6万年前にアフリカを旅立ち、南ルートと北ルートにわかれ拡散していった歴史にあてられ、わかりやすく総合的に学ぶことができた。

そして・・・
残り時間が20分間を過ぎた頃、話が核心に入った。
それは、これまで本や学者の話を聞いて学んだ常識をひっくり返すショッキングな内容だった。

それは・・・
「究極の狩猟具 『細石刃』 を最初に作ったのは、北海道に移り住んだ人々だった可能性がある!」 という仮説だった。

植刃槍
                  細石刃槍再現 ~北の石器人作~

さらに細石刃技術を獲得した人々が、北海道から中央アジアにむかって逆に拡散し、2万年~1万年の間には一部が北に向い、そしてアメリカ大陸に移動したと・・・

「細石刃技術」は、シベリアで「発明」されたというこれまでの常識を覆す大胆な仮説。

はたして、
 仮説が本当に正しいのか?  それを合理的に説明できるのか?


すでに、ユーラシア、北東アジアの遺跡を対象に、数プロジェクトが国際的な規模で調査・研究を行っているという。

今回の「嶋木遺跡発掘調査プロジェクト」も、その重要な一環として位置づけられ、300点の石器と 焚き火跡を発見し、貴重な成果を上げたとのことだった。

300点の石器の分析におよそ1年。
多量の炭の発見により、2万何千何百年という百年単位までの正確な嶋木遺跡の年代も確定できるという。

焚き火跡
2万年前の焚き火跡 中央部がわずかに黒く見えている ~写真は講演会で紹介されたスライド~



調査の結果がまとめられるのはまだ先のことだけど・・・今から待ちどおしくて、一杯飲まずにはいられない北の石器人。


猛暑の中の1ヶ月、若き研究者たちは2万年前のロマンを掘り続け、今日6回目の嶋木遺跡発掘調査は幕を閉じた。



細石刃については、以前のブログで紹介しました こちらをご参照下さい。

嶋木遺跡~6度目の挑戦

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日本人はどこから来たのか?

「極寒のシベリア・バイカル湖畔で暮していたブリアート人が、気候の変動にともないマンモスなど大型の草食獣を追いかけて、陸橋化した宗谷海峡を渡り北海道に移り住んだ」・・・いわゆる北方ルート源流説

「嶋木遺跡」は、その仮説を裏付ける貴重な遺跡として以前から注目されていた。

1967年に最初の発掘調査が行われてから、日本と旧ソ連の合同調査を含め5回にわたる調査が行われた。
それだけでも異例なのに、最初の発掘調査から43年、最後の調査から23年も経った今年の夏6回目の調査が行われている。
しかも今回は、日本・アメリカ・カナダ・ハンガリーによる国際的規模での調査。

世界の考古学者たちは「嶋木遺跡」で何を見つけようとしているのだろう?


8月28日、町民を対象に発掘現場の見学・説明会が催された。
そのひと月前の7月27日には、「第1次から第5調査結果の概要や2万年前の気候、考古学とはどのような学問か」・・・などの基礎的な学習会も行われ、真夏の暑い夜、クーラーも無い会場に30名ほどの町民が参加し学んだ。

発掘現場の見学会の日の天気予報は「雨」だったが、ご多分に漏れずハズレ「完璧な晴れ・見学日和」だった。
参加者はおよそ50人、調査を開始してから2週間目、各所に掘られた穴の深さがやっと2万年前の地層に達し、石器が出始めたところだった。

2万年前の石器発見


1箇所だけ、現代から5万年前までの地層を調べるため、人ひとりが入れる3mほどの深い穴が掘られていた。
講師がその穴に入り、この大地の自然環境の歴史的変化について説明してくれた。
この穴、ボクにはタイムカプセルに思えた・・・できるなら穴に入って5万年前の土に触れたい衝動にかられたが、関係者以外穴入り禁止・・・

地下のタイムカプセル


炎天下、4カ国から参加した若者たちは黙々と作業を進めている。
道産子には耐えられない暑さなのに、現場の空気は凛として何とも云えない清清しさを感じた。


それにしても、6度目の発掘調査、一体何を見つけようとしているのか?

この調査のリーダー首都大学東京の出穂(いずほ)雅実准教授がその目的を明かしてくれた。

「今から2万年前、北海道が最も寒かった時代に、人はなぜこの地に移り住んだのか、ここでどんな発明をし、どんな暮らしをしていたのか? そのことを知る上でこの遺跡は貴重なのだ!」

うぅ~ん 感動♪

セントラルワシントン大学のイアン・ブービット講師と出穂准教授の両氏は、年代測定のスペシャリスト。

「およそ2万年前」とされていた嶋木遺跡の年代が、今回の調査でさらに遡り100年単位まで確定される可能性もある。

発掘作業


記録的な暑さが続く北の大地で、北海道が最も寒かった時代に生きた人間の歴史を掘り起こしている若き考古学者たちの奮闘に心から拍手を送り見学会を終えた。


今日の朝、新聞の折込チラシで、「氷河期における人類の生活と嶋木遺跡」~発掘調査記念講演会~9月11日(土)~の案内が届けられた。

暑かった夏の終わりに 「氷河時代のロマンを語る」 講演会の知らせ・・・教育委員会の粋なはからいに感謝。

ゼニガメの夏

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自分は「恒温動物」に属すると信じきっていたが、この夏の猛暑を体験してその確信が揺ら
いでしまった。

小鯉の「かぐや」が3月に逝去した後、ゼニガメを3匹飼った。
変温動物のゼニガメは22℃~32℃が元気に活動できる温度で、それ以下でもそれ以上で
も体温の維持ができず行動しなくなってしまう。
ボクの場合、低温には強いが高温には滅法弱く27℃を越えると動きも思考もかなり鈍くなる。

皮肉にも今年の北海道は、ペットのカメにとっては最良で、飼い主のボクには最悪だった。

ゼニガメ

わが町の8月の最高気温の平均は27.7℃、昨年は24℃だったからプラス3.7℃上昇。

「なにッ! そんな温度で暑い? ふざけるな!」

全国各地で37℃とか39℃の酷暑に喘いでおられる方が、こんな数字を見たらお怒りになるの
はごもっともとは思いますが・・・

暑い東京の最高気温の平均は前年比プラス3.4℃。
寒冷地仕様の身に前年比プラス3.7℃は地獄なのであります。

寒冷地では、住宅も暖房器具も防寒衣も飛躍的に進歩させてきたが、それと裏腹に人は「体
温を環境に適応させる機能を低下させてしまった」ような気がしてならない・・・。

一日の仕事を終え、一杯飲んでカメを観察しながら考えてしまった。

「歩みののろい変温動物のカメが、氷河時代を乗り越えて2億年も生きつづけられたのは何故
なのだろう

ブログを書く気力を失ってから2ヶ月・・・やっと書く気になったので温度計をみたら21℃だった。

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かみしほろん

プロフィール

黒曜石の鏡に映る太陽

北の石器人

黒曜石(十勝石)の魅力にとりつかれ、原産地・上士幌町に移り住んで20数年・・・
日々、石にまみれて生きている1万年遅れの石器人です。

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性別
男性

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