究極の三次元ジグソーパズル

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遺跡から出土した何万点もの「黒曜石のカケラ」を組み合わせ、元の原石の形に復元する作業をしている友人が、「ジグソーパズルは二次元の平面的なものだけど、石器の接合は上下左右に前後が加わる究極の三次元パズル」と云っていました。

どっちかというとボクの場合は、石器を作るために原石をバラバラにしている立場なので、こういう地道な仕事をしている人には頭の下がる思いです。
石器接合の資料は、「古代人の石器製作技術」のヒントが得られとても感謝しています。

「石器の接合は究極の三次元のジグソーパズルだ!」

に心動かされ、黒曜石の円礫でジグソーーパズルを作ってみました。

売り物ではないのですがこのパズル、店を訪れたお客様(一部) にバカ受けしているのです。

パズル1

店内になにげなく石のカケラを置いているだけなのですが、「なにコレ?」と質問されるとすかさずパズルに挑戦してもらっています。

たった9個のカケラを元の原石に復元する・・・簡単そうで意外と難しく、知的能力より動物的な感が求められるのです。 そして結構ハマルのです

パズル2

ちなみに「三次元ジグソーパズル」の完成に要した時間
 ~ これまでの記録 (2009.3.27現在 ) ~

       最短記録 2分40秒
       最長記録 18分
       平 均   約4分

ご来店の際、チャレンジご希望の方は一声おかけ下さい。

石の顔

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毎日のことですが、作業に取り掛かる時「作るもの」は一応決めていて、それに適した原石を選ぶのですが、石は人の思い通りにはさせてくれません。

黒曜石は天然のガラスゆえ、自然環境の影響を受けやすい石です。

北海道の酸性の地中に150万年も埋もれていると酸により融かされたり、ヒビに入った水が凍って膨張し炸裂したり、崖から転がって他の石と衝突し欠けたり、川の水に表面を洗われたり・・・他の石では見られない様々な形状をしています。

今日手にした原石・・・キズや不純物の混入をチェックしていたのですが・・・見つめていてドキッ。
カールされた髪のような輪郭、中央に筋の通った鼻のように見える剥離痕、その下に少し曲がった口のように見える割れ目・・・

当初の予定を変更し、石に「目」だけ入れされてもらいました。

石の顔

何かを考えているのか?、何も考えていないのか?・・・よく分からない不思議な表情ですが・・・。
瞼の下の涙のような痕を見て、「余計なことをしてくれたな」 と呟いているようにも思え、作者としては少々複雑な気持ちになりました。

そんな訳で、今宵は「石の顔」と無言の対話を楽しみながら一杯やっております。

三寒四温

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石を削って生計を立てているボクにとって、夏季と冬季では作業環境はまるで違った世界になります。
季節に関わり無く、黒曜石を削る時には細かな石粉が舞い上がり、それを処理するため直径35cmの大型換気扇3機をフル回転させています。

夏はまあまあですが、問題は冬です。
作業場の空気を外部に出すわけですから、当然、窓は開けていなければならない訳で、寒いからといって窓を〆て換気扇を回し続けたら、生存に必要な酸素を失ってしまいます。
もちろんストーブはガンガン焚いてはいますが、窓を開けマイナスの外気を取り入れているので、作業場はほとんど冷凍庫状態。

真冬に本州から訪れ「作業風景を見せて」と云うお客さんには現場をお見せするのですが、みなさん共通して、ボクの姿形と作業場の情景に仰天しているようです。

テレビで紹介される工芸の仕事風景は美しく、粋な雰囲気があって・・・たとえば、陶芸家なら甚平を着流したかっこいいイメージ・・・。

そこに出てきたのが、粉まみれのスキーウェア、防塵メガネと防塵マスクを付けた完全武装の北の石器人ですから・・・

作業風景
           作業場の温度 マイナス5℃

この仕事をはじめた頃は、ユニフォームに結構こだわったこともありました。
けど、半年が冬の北海道で仕事をするためには、カッコよりも体温を保持し環境に適応して生きなければならず、その結果、ユニホームは甚平でもツナギでもなくスキーウェアーになったのです。

昨日はプラス6℃で、屋根の雪も氷柱も雪崩のように地上に落ち、一気に雪解けが進むかと思いきや、今朝は一転し厳しい寒気に被われマイナス8℃。

冬の作業着・スキーウェアーを脱いで仕事が出来るようになるのは北端の地に桜が咲く5月、まだまだ先の話です・・・。

それでも3月に入り、寒い日が3日続き、暖かい日が4日、寒暖を繰り返しながらも着実に春の到来を感じます。

「三寒四温」・・・冬から春に移りゆく時の流れを表した4文字・・・素敵な言葉だと思います。

氷柱(つらら)

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最近、この季節になっても家の軒下に氷柱(つらら)を見る事が少なくなったような気がします。
ボクの家も屋根が急勾配のため氷柱はできないのですが、工房の屋根は氷柱の宝庫です。

毎年この季節、「暑中見舞いの写真用に選りすぐりの氷柱」を撮影してきました。
今回のお目当ては、長さ約1.7mまで成長していたりっぱな氷柱
あと2日で2mに達すると油断していたら、先日の真冬の嵐で吹き飛ばされてしまいました。
あぁあぁぁ~と思ったけど、後の祭り。

あれほどの氷柱がこの冬に生成されることはほぼ無いだろうとあきらめ、重たいシャーベットの雪かきに全力を傾けたのであります。

嵐が止んだ今日・・・仕事の途中、トイレの小窓から見てしまいました♪

小用中のできごとだけど・・・生まれたばかりの氷柱は西日に照らされ、まるで水晶のように輝いていました。

氷柱

小さいけれどキラリ光る氷柱・・・こんなことに春が近づいていることを感じるのも、北国に住む者の特権だと思ったりしてます。


それにしても、水って本当に不思議な物質ですね?

雪も氷も0度以上で溶け、水は0度以下で凍るのに、氷柱は同じ零度の世界の中で「溶ける」ことと「凍る」ことを同時に繰り返して形成されているような気がするのです・・・。

定額給付金 ~お婆ちゃんの笑顔~

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日本で最初に 「定額給付金」 を受け取った青森のお婆ちゃん。

テレビ各局は、お婆ちゃんの「笑顔」を大々的に流していた。

2万円もお年玉をもらったら、誰だって嬉しいに決まっている。

でも、今回の定額給付金は単なる「お年玉」とは違う。
世論調査では国民の7割以上が  「2兆円の財源をバラまくなら、医療や社会保障や雇用の安定化のために使うべき」  と云っていた。
深刻な経済危機の中で、1万2千円でも2万円でも家計にとってはかけがえの無いお金だということは重々承知の上での意見。   ボクも全く同感である!



麻生さんは、ことあるごとに「日本は世界第二位の経済大国」と誇らしげに語るけど・・・。

豊な国への夢を託し働き続けて年老いて受け取った2万円。
もう少し安心して暮せる社会だったら・・・お婆ちゃんの「笑顔」はきっとお年玉をもらった時の様な初々しい笑顔だったに違いない。

たかが 2万円、されど2万円・・・これがいつわざる思い。

2兆円のお金の使い方に異論があっても、いざ支給された時 「さもしい」 と云われ様が受けざるを得ないほど暮らしが深刻なことを、マスコミはどうしてもっと突っ込んで報道できないのだろう

「酔っ払いの記者会見」、何百万~何億円もの政治献金を受け取って「誰から貰ったのか分からない」と云う与野党のトップリーダーたち・・・  これ以上醜態を見るのは絶えられない。





~故竹下登総理大臣が地方の時代「ふるさと創生」と云って、何に使っても良いと一億円を自治体にバラまいた頃~


永六輔さんがこんなこと云ってました。

【 私、東京浅草の生まれなんですが、近所に棟梁がおりました。
初めて自分でお金を稼いだのがうれしくて、中学生だった私は、それを棟梁に自慢しにいきました。
           ・・・・略・・・・
棟梁が云いました。

「稼いだお金は大事に使いな。
もらった金は、その場で使っちゃえ。
で、稼いだんだかもらったんだか分からない性質の金ってものがある。
これは受け取っちゃいけねぇ金だ」・・・  】

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かみしほろん

プロフィール

黒曜石の鏡に映る太陽

北の石器人

黒曜石(十勝石)の魅力にとりつかれ、原産地・上士幌町に移り住んで20数年・・・
日々、石にまみれて生きている1万年遅れの石器人です。

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男性

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