1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

十勝石玲瓏・妖麗なブルー

テーマ:ブログ
石肌は荒々しく、握りこぶしよりは少し小さな黒曜石原石だった。
水に濡らして晩秋の陽に当てた時、石の中に微かに青い色光が見えた。


      黒曜石原石


いつもなら平面にカットし研磨するのだが・・・
形状にそって磨いているうちに、次々と青い色光が浮かび上がってきた。

波状の研磨の場合、凸面はともかく凹面を光沢に仕上げるのは至難の業。

悪戦苦闘したものの、磨き終えて見た石の色光は、
     これまで見た事がない「妖麗なブルー」だった。




妖麗なブルー 十勝石玲瓏









石に孔をあける

テーマ:ブログ
黒曜石の加工を長年やってきたが最も難しいのは 「石に孔をあける」 ことだと思っている。
ダイヤモンドの工具、振動ドリル、サンドブラストなど色々な工具を使ってはいるが、未だに納得できる工具に出会えていない。

こうなったら、あの硬いヒスイに孔をあけた「縄文人の技術」に立ち戻ってみるしかない。

縄文人が使った道具の遺物は発見されていないが、穿孔技術は研究者によって解明されている。
要するに、穴のあいた棒(竹か管骨)を回転させ、研磨剤(砂)と水で磨耗させ削り取る、回転させる道具は弓錐か舞錐だろうと推測されている。


ちょっとだけ時間的な余裕ができた9月、挑戦するなら今しかない!


そんな訳で、まず道具作り ~量販店で木材等をそろえ1日かけて「舞錐」を完成させた。



            北の石器人作 縄文風「舞錐(まいきり)」
          ・・・アンティークな仕上がりで結構いい感じ・・・

舞錐




厚さ約20mmの黒曜石、本当に孔があけられるのか疑いつつ作業を開始。


作業




人力でパイプを回転させること1時間30分

電動工具の回転速度は速いが回転は一方向、この舞錐は正逆交互の回転運動をする優れもの。
その結果かどうか定かではないが、電動工具より短時間で直径約7mm深さ20mmの孔が貫通したのです。

貫通





「古代日本の超技術」志村史夫氏(工学博士)は著書の中で、
最先端のレーザや超音波振動を使った穿孔技術と比較し「現代の目で、さまざまな角度から検討してみても、縄文時代に確立された、竹・骨などの自然材の管錐と研磨剤とを組み合わせた ゛回転式管錐穿孔法゛は究極の穿孔技術である。今日でも、基本的には改良の余地はまったくないように思われる。」
と述べている。





縄文式「穿孔技術」で孔をあけた黒曜石で作った弟一作は もちろん「勾玉」です

黒曜石の勾玉





ちなみに、縄文時代の遺跡からは、1万年以上にわたり戦争の痕跡がみられない と云われている。
「核兵器と核の傘で平和が保たれていると狂信しているリーダー諸氏に、縄文人の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいものだ。」 と ・・・ 今宵もほろ酔い気分でつぶやいている北の石器人です。





十勝石玲瓏

テーマ:ブログ
それは外見上、何の変哲も無い握り拳ほどの黒曜石だった。

通常、十勝石玲瓏は原石を水で濡らし太陽光で、いろんな角度から見て色光を探すのだが、内部まで見抜くことは出来ない。

前回成功した「青い矢じり」の余韻のせいか・・・妙に石の内部が気になり、真っ二つにカットすることにした。

カット面を見て我が目を疑った、光を当てずとも青い色光を放っている

そんな訳で、ゴールデンウィーク真っ最中だというのに夢中で磨き上げました。





          表面はどう見ても 普通の黒曜石ですが・・・
原石3方向











十勝石玲瓏平面研磨



150万年の時を経て、内部に秘めていた青い色光を見せてくれた黒曜石「十勝石玲瓏」です











青く光る黒曜石の矢じり

テーマ:ブログ


十勝石玲瓏の原石

青く光る黒曜石・十勝石玲瓏の原石を手にした。

強い光のライトを当てると、薄い黄緑とその下に青い色光を放つ層が見えた。
表面に見える層の厚さは5㎜程度、石の内部がどうなっているか分からない。

いつもなら、研磨して平玉にするのだが、今回はどうしても「矢じり」を作ってみたかった。
石器の場合、石を打ちかいて作るため成功率は3割、まして玲瓏は面と光の当たる角度が合致してはじめてその色光を放つ・・・一か八かのチャレンジだった。

悪戦苦闘の末「矢じり」が完成した。

          青く光る矢じり

長さ4.7㎝このサイズで「青く光る矢じり」が作れたのは、たしか10年ぶりのように思う。

外は季節はずれの大雪、今宵の酒は完成祝いの雪見酒でした




初仕事は 鏡

テーマ:ブログ
仕事納めに 黒曜石の剣(つるぎ) を完成させたので、初仕事は 手鏡 と決めていた。

黒曜石は黒い石だが、実際にはマグマが流れ固まるため流離構造と呼ばれる多様な模様が見られ、鏡を作るにはその中から可能な限り漆黒の面を持つ石でなければならない。

手鏡なので柄の部分も含めその条件を満たしてくれる黒曜石にめぐり会えるのは原産地と云えども難しい。
が、今回選んだ原石はその条件を満たしてくれた。

自分で云うのもおこがましいけど、初仕事として納得の手鏡が完成した。



黒曜石の手鏡①





この鏡に、新春の陽光を映してみた。
昨年は1年を通して異常な気候が続いたけれど、鏡に映った穏やかな太陽の光にチョットだけど希望を感じ嬉しかった。



黒曜石の手鏡②








ついでで恐縮ですが、仕事納めの剣も見てやって下さい。
この石は鏡の漆黒とは違い、刃文のような模様が見られる黒曜石でした。

黒曜石の剣




鏡 と 剣、三種の神器なら次は 勾玉 ってことになるのでしょうが、どうなることやら・・・?








1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

記事テーマ一覧

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2017年11月      >>
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2

ランキング

総合ランキング
36位 / 703人中 keep
ジャンルランキング
10位 / 54人中 keep
観光
地域ランキング
16位 / 97人中 keep
上士幌

サイトバナー

かみしほろん

プロフィール

黒曜石の鏡に映る太陽

北の石器人

黒曜石(十勝石)の魅力にとりつかれ、原産地・上士幌町に移り住んで20数年・・・
日々、石にまみれて生きている1万年遅れの石器人です。

ホームページ

性別
男性

このブログの読者

最近のトラックバック