--> 理由。 | EVERGREEN

理由。

テーマ:雑談
元々ホームページの1つのカテゴリーだった「温泉」を、何故かそこだけ取り出してブログに書くようになってしばらく経ちました。
あちらのブログは1日に2000pvを超えることも珍しくありません。
日本人は本当に温泉が好きなのだな~と、解析を見て実感しています。

はじめは一般的な温泉ガイドのような、今読み直すと恥ずかしい温泉紹介を書いてました。
温泉についてはそんなに詳しくなかったので、書ける範囲でさらりと^^;
でも、とても印象的な場面を目にして、大きく方向転換することになりました。

市内には「G楽湯」という、スーパー銭湯型の温泉っぽい施設があります。
週末ともなると広い駐車場はほぼ満杯で、大盛況。
露天風呂だけが循環ろ過塩素殺菌の温泉で、源泉は濃い食塩泉なのに1時間入っても全く体が暖まらないひどいものなのですが・・・おっと、話がそれました
内湯は真湯(ただのお湯)です。

ある日そこに入っていたときの話。
入浴客が非常に多いため、内湯はかなり汚れていました。
いくら循環ろ過していても、人から出る皮脂などは全部きれいにろ過できるわけではなく、変にトロトロしたお湯になっていました。
塩素臭もひどいもので、私はそこには1分も入れず・・まるで罰ゲームのよう。

その時、目の前にいたお父さんが、3-4歳くらいの息子さんにこう言ったのです。
「あぁ、温泉って気持ちいいねぇ~」

この言葉の恐ろしさは、私よりも直接温泉に関わっていらっしゃるサンコさんやせんべぇさんの方がよくお分かりだと思います。
瞬時にいろんな感情が頭を巡りました。

脱衣所に分析書とお湯の使い方のパネルがある(内湯は温泉ではないとはっきり書かれている)のに、全く見てないのか
これだけ酷いお湯なのに、お湯の質を感じる感覚はこんなにも廃れているのか
こんなお湯でも「気持ちいい」と感じるほど、札幌の人間は疲れているのか・・
そして、この子供はこんなお湯が「温泉」だという認識を持って大人になるのだろうか。

3,4日も連続で沸かし直して家族で入った家庭のお風呂と同じか、それ以上に悪いただのお湯です。
酷い。そしてあまりにも惨い。
そして、そんなのと大差ないお湯の「温泉」に、札幌の人たちは大挙して訪れます。
週末なら駐車場には警備員がいて、駐車場に入るための車の列ができているくらい。
何十人、何百人と入ったお湯が「きれい」で「体も癒される」と本気で思っているのだろうか?

ネット界の隅っこで細々とブログを書いていた私でも、危機感を感じる光景でした。
多分、松田教授ならもっと衝撃的な場面として見たかもしれません^^;
これはブログの記事の書き方を、もっと変えなければいけない。そう思いました。
それまでよりもさらに踏み込んで正しい情報を書かなければ・・。
そう思いつつも、その時の自分はあまりにも無知なのを痛感しました。

「体が暖まる」のは単にお湯が熱いからか、温泉の成分によるものなのか
「気持ちが良い」って具体的に何が気持ちいいのか
「いい香り」って具体的にどんな香りなのか
分析書に書かれている泉質を、実際に入って感じられるのか
お湯の温度は何度くらいなのか
とにかく、具体的なことを書きたくても何も書けなかったのです。

この点で先を行っている方々は、分析書がなくても泉質の予想ができたり、
温泉関連(主に地質学関連)のデータからの正確な数値(温度・pH・成分値など)を掲載したり、
お湯の香りの表現、浴感の表現、色の表現、味の表現などもしっかりしていて、
温泉の歴史などにも詳しいのです。

一方、「温泉好き」でありながらあまりにも温泉について語れないとは・・
とにかく自分の勉強不足と経験のなさを痛感しました。
その当時で既に100件と少しの温泉に行っていましたが、ただ車で走って入ってるだけだったのです。
もっと知識があって、意味のある浸かり方をしていれば、その100件も無駄にならずに済んだのですが
それに気付くのが遅かった。

その時から温泉学についての本を読み始め、具体的な情報を得ると同時に、
その情報を頭に入れつつ温泉に浸かり、考えるように。
同時に温泉リストも充実させて、揃えるようになりました。
正直、未だに知識も経験も全然不足しています。
私が少し進む間に周りの諸先輩たちも進むので、距離が縮まらないのです(笑)
特に経験の差はどんなに頑張っても埋められるものではありません。
それでも、以前よりもずっと楽しく、新鮮な気持ちはそのままで温泉巡りを楽しんでいます。

食品なら、買う前にパッケージに産地などが表示されていてチェックすることができます。
でも温泉は、お金を払い脱衣所に入るまで、どんなお湯なのか分かりません。
「産地直送」「無農薬」のお湯なのか、「使いまわし」「薬品たっぷり」のお湯なのか、
元々どれくらいの「生産量」があって、どんな人が(温泉を正しく知る人が)管理しているのか、
食べるものと同じように、私たちの健康にプラスにもなればマイナスにもなるものなのに、
利用者に事前の情報提供が全くなされていないというのが温泉の現状です。

私の文章力に限界があるのは確かですが、書くからには可能な限り正確な情報を書き、
それが少しでも、温泉に行く前の参考になるなら嬉しいと思っています。

好きなものですから、もっと良く知りたいですしね。
あくまで趣味ですのでできることは限られていますが、素人なりに努力はするつもりです。

0

コメント

  1. 2009年07月02日 12時37分
    こんにちは。コンシェルジュ兄です。
    私はまったく温泉通ではないのですが、とよおかの帰り道
    よく温泉にははいります。さすがに野湯はありませんが、
    通り道(及びその近辺(といっても結構外れて))の
    温泉は比較的入ってみています。
    でも、郊外型の日帰り温泉にはいきませんね。

    「本物」を知ることはとっても難しいことだと最近感じます。
    さらにそれを知ろうとすると、どんどん専門的になっていって。
    「森」とかに関わるようになって、木や花や鳥の種類を
    あまりにも知らない自分にびっくりしましたが、何かを知るため
    にはまず始めないといけないと思い、とにかく続けることだけを
    しています。

    温泉もまた、「お湯」の良し悪しや好き嫌い、次に「施設」が
    あれば、サービス・清潔感・食・・・となって、さらにそれが
    「温泉街」になると、風景やら建物同士が醸し出す雰囲気やら、
    人がそれをいいと思う基準にいつも悩まされています。
    (仕事がらもあります)

    なんだかくどくてすみません!
    [Res]のん
    2009年07月04日 00時33分
    >コンシェルジュ兄さん
    こんばんは~。
    とても深いコメントありがとうございます。

    何でも、詳しく追求していくと自分の知識の限界にぶつかりますね^^;
    そして、先人たちの知識や経験の豊富さに改めて気付かされます。
    そこで努力をやめてしまう人もいますが、私もとにかく続けてきて今は良かったと思っています。

    温泉に関しても仰るとおりでして・・
    「お湯」という観点からであれば「ホンモノ」「偽物」の区別がはっきりつけられますよね。
    でも、ホンモノの温泉を提供している宿が=良い(宿泊施設としての)宿かといえばそうではなく、
    良い宿が何件かあれば良い温泉地かと言えばそうとも言えない^^;
    しかも、「良い温泉宿」「良い温泉街」の基準は利用者によって全く違い、時には正反対のこともあるかと思います。
    全員にとって「良い」と思えるものを造るのは無理でしょうね^^;

    ぬかびらは、お湯は本物です。
    ただ、これからそれぞれの宿がどうやって個性を出しつつ変わってゆけばいいのか、しかも温泉街としてのまとまりを保った形でそれをどう進めていくかを考えるのは相当難しいと思います^^;
    温泉街としての方向性も、5年後10年後に「正解だった」と思えるようでないと、次の代にまで影響が出るでしょうし・・
    はっきりとした答えがないものについて、何を「良い」とか「本物」とするかは、本当に判断が難しいですよね。

  2. アイルトン
    2009年07月02日 15時40分
    googleで、函館 EVERGREENで検索したら、こちらのブログが出てまいりました。
    自分の所と同じタイトルでびっくりです。
    [Res]のん
    2009年07月04日 00時47分
    >アイルトンさん
    初めまして、コメント残していただきありがとうございます^^
    アイルトンさんのブログ、拝見させていただきました。
    あれだけ大きいとごまかしようがありませんが、どれも素晴らしい写真ですね。
    私も撮るのは好きですが、カメラも腕もないのでお恥ずかしい限りです^^;

    函館は定期的に行っていますし、道南出身者ですので、このブログにもちょっとした話くらいは今後も書くと思います。
    気が向いたらまたお越しくださいませ^^

  3. 2009年07月03日 09時29分
    すぐにお返事できずすみません。レスは今晩になると思います。きちんとお返事したいので、少々お待ちくださいm(_ _)m
  4. らく
    2009年07月08日 13時34分
    2000pvすごいですね!
    これまでの温泉レポートも十分に魅力ある内容だと思っていますが、のんさんの温泉に対する意識の高さに改めて尊敬の念を抱いております。
    日本人は食品の安全に対する意識は高いですが、温泉に関して注意をはらう人は少ないようですね。
    そういう私もよくわかっていませんが…。
    でも全身浸かるわけですから、なるべくクリーンなお湯を選びたいとは思っています。
    温泉に関してはBSEや冷凍ギョウザのように実際に被害が出てるなどしてマスコミが取り上げない限り、表面化しないのかなと思いました。(起こらないに越したことはありませんが)
    でものんさんのように「気づいている」方々が情報発信することによって多くの人達に伝わりますね。
    私も「多くの人達」の一人ですが、温泉をもっと楽しむために勉強させていただきます(^^)
    [Res]のん
    2009年07月09日 00時48分
    >らくさん
    いやいや・・全然凄くないです^^;
    時々、驚くような言葉で検索してくる人もいますし・・
    諸先輩方のブログはもっと上をいっていると思います^^
    私はまだ駆け出しですから・・

    温泉に関しては、以前からレジオネラ被害については取り上げられてきました。
    ただ、一部の例外を除きほとんどが循環ろ過・塩素殺菌の施設で事故が起こっているにもかかわらず、事故後の行政の指導は「掛け流しに戻す」ことではなく、「塩素殺菌の徹底」一辺倒です。
    しかも掛け流しの温泉にも指導が及ぶ・・何だかおかしいです^^;
    「(無農薬有機栽培で産地直送の)野菜に虫がついているかもしれないから、食べる前に農薬をしっかりかけろ」という人はいませんが、保健所の指導はまさにそれなんです(笑)
    温泉学に関わる方々はそれをおかしいと言っているのですが、元々科学者にとって温泉は研究しづらいものみたいですし、塩素殺菌のせいで短期間のうちに実害が出るということはほとんどないでしょうから・・その意見が広まるのは難しいでしょうね^^;

    らくさんのご家族は良いお湯ばかり選んで入っておられて、羨ましいです。
    ご夫婦共に本物のお湯のよさをご存知ですよね^^
    (将来みーさんがプールなどで皮膚が荒れたりしないかちょっと心配ですが)

    知らない事だらけでまだまだ足りないですが、とりあえず志は低くならないようにしたいと思っています(笑)

  5. いわ
    2009年07月08日 21時30分
    2000pvですか・・・凄い!
    本当に日本人は温泉とくに近年「本物」にシフトしてるんでしょうね。 またのんさんの情報には尊敬の眼差しです。
    最近 某人気ブログに私の一記事が紹介され、一日に3000pvを体験しました、なにか間違いかと思うような、伸びで少々ビビリましたが、一過性なのでその内にもとに戻るでしょうが。 爆笑
    体調は戻りましたか? 
    [Res]のん
    2009年07月09日 01時03分
    >いわさん
    こんばんは~。
    おかげさまで、体調は元に戻りました^^;
    気にかけていただきありがとうございますm(_ _)m

    一日に3000pv・・・私には未知の世界です(笑)
    うちのブログは今の辺りから伸びることはまずないかと・・
    それでも、始めた頃の寂しいアクセス解析と比べると、結構楽しくなりました^^;

    これから(団体の外国人客を除いて)ますます個人旅行で「本物」を求める方向にシフトしていけばいいですね。
    温泉だけ見れば本物・偽者の区別はある意味簡単ですが、「温泉宿」としての評価基準を私はほとんど持っていませんので、いわさんやいっちさんの情報はいつも興味深く拝見しています。
    日帰り入浴では宿の断片しか見ることができませんので^^;
    今後とも参考にさせていただきたく思います。

    あ・・先日の旭川市内の下宿&宿、HPが見られるようになっていました(笑)

  6. いわ
    2009年07月10日 01時57分
    のんさん
    HP確認しました。 チャンと記載されてますね。
    これからどうするか思案中・・・・・
    夕食と温泉セットで行けないだろうか?

    勿論料金は払いますが 笑い
    いや~微妙なとこですね
    地元ゆえ、泊まるのは勘弁したいのが本音!
    [Res]のん
    2009年07月11日 00時29分
    >いわさん
    確かに・・私も地元なら同じように思います(笑)
    宿泊は回避したいところですね~
    あとは宿主さんとの交渉次第というところでしょうか・・
    何とか入浴だけでOKもらえると良いのですが^^;

    ・・私も行ってみたいです(笑)

トラックバック

この記事のトラックバック URL :
http://blog.kamishihoron.com/greenwing/trackback/4632
かみしほろん市場オープン

プロフィール

のん

オープンな車で道内を走り回る上士幌町民。

性別
男性

カレンダー

<<      2010年09月      >>
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2

最近の記事一覧

最近のコメント

ランキング

総合ランキング
23位 / 337人中 keep
ジャンルランキング
10位 / 32人中 keep
観光

フリースペース

サイトバナー

かみしほろん